土屋由起子

Yukiko Tsuchiya


窯変がもたらす、偶然と必然が重なり合う美しさ
静謐な時の中で輝くうつわ


祖父や父が数寄者であり、物心着いたときから作陶を始められたという由起子さん。
20代の頃に中里隆氏に師事し、30歳の時に独立され
唐津の浜玉町に由起子窯を構え作陶されています。

由起子さんの代名詞とも言える黒唐津は、黒釉を薄くかけ、
電気窯を使い高温でじっくりと焼成するため、一つ一つのお皿の表情が変化し
「黒色」と一言では表現できないほど、様々な景色が浮かび上がります。
主張しすぎず、盛りつけた料理を控えめに縁取る輝きは、息をのむ美しさ。

ご主人が料理人でいらっしゃるためか、非常に料理する側の視点を
常にお持ちで、熱心に観察されている印象があります。

どの器も安定感があり、輪花の小鉢などは贈り物にもとてもおすすめです。
料理をする人にインスピレーションを与えてくれる器たちを、ぜひ手にとってご覧ください。


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